【ドル/円】2008年度 窓埋め研究結果
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最終更新日:2013/11/22
ドル/円 窓埋め研究
【ドル/円】2008年度窓空け・窓埋め結果
窓合計 | 計測回数 | 平均窓空けpips数 |
---|---|---|
1571pips | 52回 | 約30pips |
窓埋め日数 | 回数 | 割合 |
---|---|---|
0日 | 41回 | 78.85% |
1日 | 4回 | 7.69% |
埋めなし | 1回 | 1.92% |
窓なし | 1回 | 1.92% |
4日 | 1回 | 1.92% |
2日 | 1回 | 1.92% |
3日 | 1回 | 1.92% |
7日 | 1回 | 1.92% |
205日 | 1回 | 1.92% |
解説
2008年度のドル円は、なんと合計1571pipsの窓空けとなっています。
計52回の計測で、10pips以上の窓が空いた回数は31回。1回あたりの平均窓空けpips数は約30pipsとなっています。
窓なしの1回を除いた51回中、49回は7日以内に完全な窓埋めを達成。しかし、残り2回は、2008年08月06日オープンの窓が205日後に窓埋め、2008年09月22日オープンの窓が現在まで窓埋め未達成となっています(もうすぐ埋まりそうですが…)。前年の2007年度に比べかなり大きな窓が多く開いていますが、代わりに若干埋まりにくくなっている印象を受けます。
小さな窓には手を出さず10pips以上空いた窓のみを狙ってトレードを行った場合、窓の合計は1479pipsとなり、それだけでも十分に大きな利益を狙える結果となっています。しかし、205日間埋まらなかった2008年08月06日オープンの窓は35pips、未だ窓埋め未達の2008年09月22日オープンの窓は45pipsとなっており、大きな窓だけを狙ってもそこの損失は避けられないようです。
また、2008年度は100pips超えの窓が4回も発生しており、その全てが9月以降と、後半にまとまって大きな窓が空いています。特に9月頭の2週の窓は大きく、2008年09月08日オープンの窓は上窓150pips、2008年09月15日オープンの窓は下窓234pipsと相当に激しい値動きとなっています。
次に、決済のタイミングを調整するとどうなるかを見てみましょう。
(窓が埋まらなくともその日の終値までに埋まらなかった場合、その日の終値で決済)
決済タイミング別損益
決済日数 | 勝率 | 損益 |
---|---|---|
0日(オープン日) | 80.39%(41勝10敗) | +161pips |
1日 | 88.24%(45勝6敗) | +465pips |
2日 | 90.2%(46勝5敗) | +761pips |
3日 | 92.16%(47勝4敗) | +893pips |
4日 | 94.12%(48勝3敗) | +1202pips |
5日(週末クローズ日) | 94.12%(48勝3敗) | +1175pips |
2008年度のドル/円に関しては、窓オープン後4.5日程度で決済を入れてしまうのが正しい選択だったようです。普段のトレードでは「損切りは早め、利食いは遅め」が良いと言いますが、窓埋めに関しては必ずしもそうとは言えないようです。埋まらなかった場合の損失をいかに抑えるかは重要ですが、耐えることも大切だという事でしょうか。2007年度と大きく結果が違うため、前年度の研究をして挑んだ方には辛かったかもしれません。
次に、窓埋めが完全には行われなくとも、ある程度まで埋まった段階で決済を行った場合の結果を見てみましょう。
※埋まらなかった場合の決済タイミングは一律5日(週末クローズ日)
利確割合別損益
利確割合 | 勝率 | 損益 |
---|---|---|
100% | 94.12%(48勝3敗) | +1175pips |
90% | 96.08%(49勝2敗) | +1254pips |
80% | 96.08%(49勝2敗) | +1104pips |
70% | 98.04%(50勝1敗) | +1046pips |
60% | 98.04%(50勝1敗) | +897pips |
50% | 98.04%(50勝1敗) | +724pips |
窓埋め90%で利確した場合のみ、完全に埋まった時に利確するよりも高い利益となっています。しかし、それ以降は利確%を下げれば下げるほど利益が減るばかり。
そして意外なことに50%まで利確%を下げても埋まらなかった1敗は、2008年01月07日オープンのたった6pipsの窓です。短期間に大きな窓に発展することはなかったため損失はそれ程大きくありませんが、6pipsの50%、たった3pipsでも埋めるまでに7日要しています。「少しくらいはすぐ埋めるだろう」という考えが非常に危険だということを示唆しているのではないでしょうか。
まとめ
2008年度のドル/円は、比較的利益を得やすい状況にあったと言えるでしょう。全体的に窓が大きく、埋まらなかった窓も短期間で大きな損失を生むほどの窓には発展していません。
一番のポイントは「即日埋まらない窓をどこまで堪えられるか」で、一週間くらいであれば耐えたほうが良い結果となっています。
しかし、「損切りを早く行わず堪える」というのは、一般的には負けパターンの手法です。前年の2007年度では、損切りが遅れれば遅れるほど被害がドンドン広がる結果となっていますから、それはあくまでも2008年度の場合で結果論に過ぎません。
「損切りを早く行わず堪えた方が利益が大きい」というのも一つの結果ではあります。しかし、あまりこの結果に強いイメージを持たず、ファンダメンタルなどの要因を考慮して「切るべきと判断したら即座に切る」ことの出来る人が本当に勝てる人なのだと思います。
私は切れませんが。
2008年度ドル/円の最適トレードパターン
窓埋め90%達成時に決済。埋まらなかった場合は、4、5日以内に損切り。
最後に
このコーナーでは、年度・通貨別に、1年間通してどんな窓空け・窓埋めが行われたのかを解析していきます。クセを掴む事で、「最も効率の良い窓埋め投資の手法を見つけられるのではないか」と考えていますので、何か思いついたことがあれば、コメントやtwitterなどで共有して頂けるとうれしいです。また、「こんな条件でやったらどうなるの?」といった疑問などありましたら、是非ご連絡下さい。
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