メタトレーダー4(MT4)で出来る事とは
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最終更新日:2014/01/19
MT4
今日は、「メタトレーダー(以下MT4)って名前は聞いたことあるけど、いまいちよく分からない」という人向けに、「MT4で出来る事」に絞って、簡単な解説をしてみようと思います。私自身勉強しながらなので、怪しい部分もあるかもしれませんが、その辺はご勘弁下さい。
そもそもMT4とは
「MT4とは一体何のソフトですか?」と聞かれた時、あなたは何と答えるでしょうか?
多分、多くの人は「自動でFXの売買が出来るソフト」と答えるのではないかと思うのですが、これは「MT4の機能の一部分」を指したものであって、「FXの自動売買ソフト=MT4」と言うわけではありません。
ではMT4は何なのかと言うと、一言で言えば「多機能チャート表示ソフト」です。この多機能の部分に「自動売買」が含まれており、そこが最も大きな特徴であるため「自動売買ソフト」として認知されているのです。
では、自動売買以外にMT4ではどんな事が出来るのか見ていきましょう。
インジケーターの表示
MT4では様々なインジケーターを表示する事ができます。インジケーターがわからない人に説明しておくと、インジケーターとは「何らかの指標」の事です。例を挙げると「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「RSI」などがインジケーターに当たります。このインジケーターを表示できるのもMT4の特徴です。
「インジケーターくらいどんなソフトでも表示できるだろう?」と思う方もいるかと思いますが、MT4ではインジケーターを作成して表示させる事が出来ます。つまり、FX会社のチャートソフトについている既定のインジケーターとは全く違うインジケーターを表示させる事も出来ると言うことです。MT4を利用すれば、まだ世に出ていないオリジナルのインジケーターを作って、それを元にトレードを行うことも可能になります。
また、「作成して表示させる事が出来る」ということは「他人が作ったインジケーターをもらって表示させる事も出来る」ということですので、作成能力が無くても有用なインジケーターに出会える可能性は十分にあります。
シグナルの配信
MT4にはメール配信機能や、モバイル版MT4へのメッセージ配信機能が備えられています。「職場や睡眠時であっても、絶好のチャンス(ピンチ)は見逃すわけに行かない!」という方も少なくないかと思いますが、そんな問題をMT4は解決してくれます。
例えば、私は以前「25日移動平均を15分足が上抜け(下抜け)したタイミングで通知を受け取りたい」と考えていた事がありますが、MT4を使えばそれは実現可能です。また、損切りや利確ポイントに到達した際に「その時の市場の勢いや、その時点でのチャートを見て再検討したい」と考える方もいるかもしれませんが、それも「設定した値に到達したところでシグナル通知を送る」というシグナル配信プログラムを作ることで実現することが出来ます。(決済注文は入れずに、シグナル配信だけを行う)
ただ、使いこなすにはMQLという、MT4専用言語のプログラミング能力が必要とされます。(とは言っても、プログラミングとしての難易度は低いです)
自動売買
MT4では自動売買を行うことも出来ます。これは「MT4対応のFX業者に口座を持ち」「MT4から直接注文を出せる状態を作り」「MT4で自動売買プログラムを動かす」ことで実現することが可能になります。
シグナルの配信と同じように「○○が××の状態になった時に買い(売り)の注文を実行する」といったプログラムを作り(シグナルの配信の場合は、注文ではなくシグナルの配信となる)、MT4上でそれを動かすことで自動売買を行うことが出来るわけですが、これもシグナルの配信同様、多少のプログラミング能力が必要とされます。自動売買プログラムには需要があるため様々なものが売られていますが、購入したものを自分で修正することは出来ないため、個人的にはあまりお勧めしません。
また、自動売買を行うということは「常時市場を監視している」必要が生じるため、MT4を24時間体制で動かし続けるためのPCが必要になります。詳細は後日別途書きますが、VPS(仮想専用サーバ)を借りてそこで動かすのが一般的なようで、ある程度PC周りに詳しい方でないと難しいかもしれません。
まとめ
今日書いたことをまとめますと
・MT4は機能が豊富なチャート表示ソフト。
・MT4では様々なインジケーターを表示することが出来る。自分で作ることも、もらったり買ったりすることも出来る。
・MT4ではスマホやメールにシグナルを配信出来る。チャートに貼り付けない人には特にうれしい。でも、多少のプログラミング知識は必要。
・MT4の売りである自動売買はシグナル配信と同じようにプログラムで行う。専用のFX業者、24時間体制で動かせるPCなど条件が少し厳しい。
という感じになります。色々自分でソフトをいじり倒すのが好きで、テクニカルに興味がある人であれば、使ってみて損はないのではないかなというのが私の個人的な考えです。自動売買を除けば、MT4対応のFX口座を開く必要もありませんし(デモ口座を開く必要はあります)、何か新しい手法に挑戦してみたいと考える方は、お試しで使ってみてはいかがでしょうか。
次回は、「MT4に必要な環境」について書きたいと考えています。質問などあれば、コメントやtwitterでも受け付けますので、お気軽にどうぞ。