お金を儲けるのは間違いなく良い事です
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雑記
先日、知人と投資に関する話題を話していたところ、突然こんな質問を投げかけられた。
「お金を儲けるのは良い事?」
考えるまでも無い。現代社会は、誰かがお金を儲けなければ成立しない。
お金を儲ける人がいるからこそ、お金を儲けなくとも、儲けられなくとも生活できる人が生まれるのである。
ということでハッキリと「間違いなく良い事」と答えたら、「お金を儲けるのは大切だけど、それだけじゃない」と説教が始まってしまった。
質問は「お金を儲けるのは良い事?」だ。答えは、「良い」か「悪い」の2種類のはずである。
「大切」かどうかはまた別の問題で、「それだけじゃない」というのは更に別の問題である。
何で怒られてるんだろう。
しかし、ここに一つ大切な事実が隠れている。多くの人、とは言わないが一定数の人が「お金を儲けるのは良い事、とハッキリ言うべきではない」と考えているという事だ。その結果微妙なニュアンスとして「大切」とか「それだけじゃない」などといった答えにならない答えを選んでしまっている。
理由はなんとなくわからなくも無い。
Goo辞書を見ると、こんな風に書いてある。
【1】「儲ける」は、地道に働いて収入を得るような場合よりも、何かをした結果、うまく利益を得たり、得をしたりしたような場合に用いる。ほかに、思いがけなく得をする意で、「ヤマをかけた所が試験に出て儲けた」のように、また、子供を得る意で「子供を四人もうけた」のように使う。
要するに「何かをした結果、うまく利益を得る」の「うまく」が嫌いな人が少なくないのだ。
「うまく利益を得る」の「うまく」には、本来「他者を傷つける」とか「問題のある手法」という意味は含まれていない。むしろ革新的であったり効率的である可能性が十分に含まれている。
しかし、日本では「頑張って真面目に働く」事のみが正しいという感覚を持っている人が少なくない。「汗水たらして」「身を削って」「寝る間も惜しんで」働く事を美徳とする文化が、「効率性の高い仕事」や「革新的なサービス」で短期間に利益を上げる事を善しとしないのだ。
もちろん、そういった「効率性の高い仕事」や「革新的なサービス」の裏に「他者への不利益をいとわない手法」「従業員への過重労働」「違法行為」など様々な問題が隠れている可能性はある。
しかし、それは「うまく利益を得る」とイコールになるものではなく、別の要因だ。
「全く利益を得られない」場合でも「酷い損失を出す」場合でも同様に起こりうることである。
だが、人は良い部分より悪い部分にフォーカスを当てる。
リスクを下げると言う意味において、それは正しい行為だが、結果として「お金を儲ける」ことに悪いイメージを持ってしまう人が少なからず発生してしまう。
「お金を儲けること自体は社会のためになる」と認識していても、である。
繰り返し言うが、「お金を儲ける」に「他者を傷つける」とか「問題のある手法」という意味は含まれていない。全うにお金を儲ければ、それは税金として多くの人に分配され、社会にとって大きなプラスとなる。自分自身の生活も精神も大きく変わるだろう。
お金があれば、災害に襲われた地域の住民により多くの寄付をすることができる。
お金があれば、生活のために寝る間も惜しんで働く必要はなく、社会奉仕活動を十分に行うことができる。
お金があれば、老後自分の生活を守るために若者の生活を破壊してでも税金を召し上げる方策に賛成する必要もない。
真のゴール「正しくお金を使う」のために、お金を儲けることを善しとする人が増えれば、この国はもう少し良い国になるのではないだろうか。
あ、儲け方はわかりません。
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